バイオマス

ここでは「バイオマス」「グリーン電力」についてご説明します。

バイオマスとは?

政府は、温室効果ガスを2020年までに1990年比で25%削減するとの目標が表明されました。太陽光発電や次世代車の急速な普及が予想されるととも に、化石燃料の利用に課税して二酸化炭素(CO2)排出を抑える「環境税」の導入も現実味を帯びてきています。これからは企業も家庭も、エネルギーの選択 について真剣に考える必要がありそうです。

「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」をバイオマスといいます。このバイオマスを原料とする「バイオマス燃料」は、有効な新エネル ギーの選択肢として注目されています。その理由は、化石燃料や原子力のように資源が枯渇してしまう心配がなく環境負荷が少ないからです。
家畜の糞尿などからメタンを生成し精製するバイオガスバイオマスの発酵で作るエタノール木質バイオマスを燃焼させる発電など、さまざまな「バイオマス燃料」があります。みどりネットワークが作る「木質チップ」は、木質バイオマスのひとつです。

 

木質チップができるまで

森林から出た間伐材や剪定枝や草などは、いったん保管場所に積まれます。3日ほど経過して乾燥したところで、雑木・草専用の破砕機に投入します。太い木の枝も雑草もすべて細かく粉砕し、ふわふわの木質チップが生成されます。生産量は1日4.5tです。

なぜ、木質チップがCO2削減に貢献するの?

なぜ、木質チップがCO2削減に貢献するのかというと、それは「カーボンニュートラル」という概念で説明できます。木質チップの原料となる植物が成長する 過程では光合成が行われ、大量のCO2が吸収されます。したがって、木質チップを燃やして発電するときにCO2が出たとしても「大気中のCO2は増えてい ない」ことになります。CO2(カーボン)が相殺される(ニュートラル)という意味で、これを「カーボンニュートラル」といいます。石油の代わりに木質 チップを燃やして発電すれば、CO2の排出を実質ゼロのままで電気エネルギーが得られ、CO2削減に貢献するというわけです。

▲カーボンオフセットの仕組み

グリーン電力の仕組み

太陽光、風力、バイオマスといった自然エネルギーで発電された電力を「グリーン電力」といいます。誰でもどこでもこのような自然エネルギー を利用できればよいのですが、まだまだエネルギーを安定供給できる発電規模ではなかったり、利用者の近くに設備がなかったりして、従来の発電に依存せざる をえないのが現状です。そこで、グリーン電力の利用をもっと拡大するために『グリーン電力証書』というしくみが考え出されました。

自然エネルギーで発電された電力には「電力の価値」に加えて、CO2を抑制したり地球の限られた資源を節約したという「環境価値」があると見なされます。専門機関から認証を受けた事業者が、その環境価値を『グリーン電力証書』として販売できるようになりました。

『グリーン電力証書』の購入者(お客様)は、従来どおりの電力供給を受けながら、証書代金を支払うことによりCO2を削減したことが認められます。それに より、「当社の製品はグリーン電力で生産しています」と堂々と言えることになります。たとえば、「風の力で作ったセーター」「太陽光で提供するインター ネット」といった表現で、環境への取り組みを消費者へアピールすることもできます。

自然エネルギー発電事業者は、これまでの電力販売による収入の他に、証書代金も得られるようになり、研究開発などに役立てることができます。

▲グリーン電力証書の仕組み

 

 

「バイオマス」と「グリーン電力」について、

少しおわかりいただけたでしょうか?
みなさまの身近のバイオマスや、

新エネルギーにもっと目を向けていただき、

当社の事業をご理解いただければ幸いに存じます。